ヤコブ書講話(一)第一章 試練について

ヤコブ書の第一章を中心に、二、三回の予定で、試練に関してのヤコブの教訓をお話ししたいと思います。
まずこの書の著者でありますが、聖書にはヤコブという名が三つ出ております。
(一)は「ゼベダイの子ヤコブ」で、使徒ヨハネの ...
訓辞 大正十四年七月五日 誠修学院本館落成式

今日のこの喜ばしき落成式に臨み、諸君と共に深く考えてみたいと思うことは、誠修学院は一体どこに在(あ)るのかということである。「ここにちゃんと在るではないか」、そんな平凡な答えは求めていない。
古(いにしえ)の聖人は「汝自身 ...
婦人美(一)

大正十一年四月十六日
於松江高等女学校
女学生・婦人会員のに
今日は婦人美ということについてお話し致したいと思います。
現今、世上に婦人問題を論ずる者は多いのですが、真の女性の(=天 ...
基督の心 第二九四集 「完全の道」通算三〇三号 吾が実験の神(三)

「愛」の一面に固く拘(こう)して僻(へき)する時は、
(一)は狎(な)れ泥(なず)んで罪を犯すことを恐れず、熱心な信仰を有しつつ平然と不道徳を行ない、「このような罪人であればこそ、如来(にょらい)の慈悲に摂取せられる」など ...
事業と労働(五)

大正十三年十一月十九日
於大阪毎日新聞社
(五)協力
どうしたら社内がよく協力出来るかと質問されます。
私どもは《誠》の上に立って、《完全》を理想として進む方針でやって来ました。これに ...
事業と労働(四)

大正十三年十一月十九日
於大阪毎日新聞社
世間では、義務を無視して権利を主張し、(労使の)調和を《無自覚》と謗(そし)り、分争(ふんそう)を《自覚》と称(しょう)する者がありますが、私どもはそんな考えに賛同す ...
事業と労働(三)

大正十三年十一月十九日
於大阪毎日新聞社
私が東京から丹波(たんば)(=郡是(グンゼ)本社があった)に参りまして、ちょうど十六年になりますが、今では労働時間が短縮されて、一日十一時間くらいですが、あの当時、関 ...
事業と労働(二)

大正十三年十一月十九日
於大阪毎日新聞社
諸君もお聞きになったでしょうが、欧州戦争(=第一次世界大戦)の時、英国では戦場に出た男子に代わって婦人が外に出て働いた。すると週に三十円(=約9万円)の賃金が得られた ...
事業と労働(一)

大正十三年十一月十九日
於大阪毎日新聞社
私は大阪毎日新聞の読者の一人でありまして、今晩ここに参りまして、この新聞を経営なさっておいでになります社長(=本山彦(もとやまひこ)一(いち)氏。後に東京日日新聞を合 ...